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【情報】出入国カードの廃止計画が浮上

タイ王国の出入国時に提出が義務づけられている出入国カード(TM6)を廃止する案が浮上している。タイを一度でも訪れたことがあるなら、このカードは知っているだろう。青インクで印字された横長の紙で、通常は機内で配られる。これをパスポートとともにイミグレーション(入管)に提出するのだが、すでに意味をなさなくなっており、出入国の手続きをややこしくするだけになっている。

 

スワンナプームやドン・ムアンにおけるイミグレーション前の長蛇の列は常識になっていて、混雑時は通り抜けるまでに1時間以上かかることもある。入国カードの提出はベトナムではすでに廃止されていて、おかげで出入国はとてもスマートで早い。毎年増え続ける出入国者の数を思えばタイも早くそうしてほしいところだが、様々なしがらみがあっていまだに実現していない。

 

旅行会社や機内で配られるこの出入国カードは実は有料で、配る会社が実費で購入している。出入国する外国人が増えれば増えるほど印刷している会社が儲かるわけだが、その会社のオーナーは……これ以上は説明する必要ないだろう。つまりこれは利権ビジネスなのである。だから意味がなくてもやめられない。

 

このTM6出入国カードを廃止するかわりにTM30の提出を強化しようという動きもあるらしい。TM30は外国人の住所登録で、タイで不動産を借りている外国人が24時間以内に提出しなければならないレポートだ。この義務は40年前から存在していたが、誰も気にしないまま放置されていた。それが唐突に目を覚まし、今年の始めあたりから取り締まりが厳しくなってきた。現在は在住外国人の義務になっているが、もしかするとTM6のかわりに旅行者を含めた全外国人の義務になるのかもしれない。

 

このレポートは提出を忘れると罰金の支払い義務が生じる。支払うのは外国人ではなく家主だから大変だ。本気で取り締まったら罰金を科せられるホテルのオーナーが続出するだろう。その罰金はTM6用紙と違って役所に入ることになるが、ひょっとしたら目的はそれだったりするのかも。

 


長年にわたって提出が義務づけられてきたTM6出入国カード

在住外国人に提出義務のあるTM30。これは外国人ではなく家主や大家に提出義務がある